なぜ捨てないんだろう・・?

先日、
こんなご相談をいただきました。

ご主人の洋服がたくさんあり、
奥様が一日ご主人の片付けに付き合ったそうです。

ご主人は
一つ一つの洋服に思い出がある。
「主人、捨てればいいのに捨てないんですよ」
そうおっしゃっていました。

結局、一日かけて片付けたものの、
手放せたのはほんのわずか・・・。

奥様は、
ものを手放すことにはあまり抵抗がないタイプの方。

一方、ご主人は、
ものに対していろいろな感情を重ねやすいタイプの方でした。

まず、私が思ったのは
ご夫婦で一緒に片付けを進められたこと。

そして、

ご主人は奥様を信頼して一緒に片付け

奥様は、ご主人の一つ一つの思い出も聞くということもしている。

すごいことだなぁと思いました。

ただ、それでも
思うようにものが減らない。

そうなると、
「こんなに付き合ったのに・・・」
と、ちょっとがっかりしてしまいますよね。

俯瞰する客観的に見る、、とは?

私も片付けでは、
「ものを客観的に見ると、手放しやすくなる」
という話をよくしています。

だから、
「どうしてこれを持っているの?」
「これにはどんな思い出があるの?」
と、ものについて話してみる。

そうすると、
一見『物をを客観的に見ている』ように感じます。

ですが実は、
物を持っている本人がそのものを”客観的に見る”って
なかなか難しいんです。

特に

家族同士だと、なおさらかもしれません。

例えば
「この人は、どうせ手放さないよね」
「これを捨てなくても、いつものことだから」
そんなフィルターが知らないうちにかかっていることもあります。

そして
「捨てればいいのに・・」と思いながら一緒に片付けることも、
実は客観視とは少し違ってきます。

というのも、

無自覚だけど「手放してほしい」という自分の気持ちも入ってしまうから。

物と向き合う客観視とは?

では、どうすると客観的に見やすくなるのか。

私がひとつおすすめしたいのが、
写真に撮ってみることです。

例えば、

洋服なら、
実際に着てみる。
鏡の前で写真を撮る。
あるいは、家族に写真を撮ってもらう。(スマホでOK)

そして、
その場では決めずに、
少し時間を置いて写真を並べて見てみる。

これだけでも、
いつもとは少し違う見え方をすることがあります。

「こんなにヨレてたんだ」
「思っていたより、今の自分には似合わないな」
「同じようなもの、こんなに持ってたんだ」
そんなふうに、
ものとの距離が少し離れるんですね。

実は我が夫婦も・・・

実は以前、
我が家でもこんなことがありました。

夫が高校生の頃から着ていたTシャツ。

日に透かすと向こうが見えるくらい
生地が薄くなっていました(笑)
(透けて見えるので蚊帳Tと呼んでいましたw)

私はどこかで「もう捨てればいいのに」と思っていたし
実際にそれとなく口に出して言ってもいました。

ですが夫は、強い思い入れもあって
「これは絶対に捨てない」
と言って、ずっと持っていました。

ところがある日。
私はそのTシャツの写真を撮って、
ブログの記事のネタにしました。

その記事を夫が読んだんです。

すると、
「…..もう、手放してもいいかな」
と言い出し

その後
そのTシャツを無理なく自然に手放しました。

そしてさらにその後、
たくさん持っていたTシャツが
かなり減っていきました。

家族から何度言われても手放せなかったものが、
写真になり、
文章になり、
自分から少し離れたところに”置かれた”ことで
見え方が変わった。

そんなことが起きたんですよね。

物に寄り添い向き合う、とは?

物に寄り添うことは、大切です。

その物にどんな思い出があるのか。
なぜ大切なのか。

それを知ることも、
その人の暮らしを知ることにつながります。

でも、

寄り添いすぎても、手放せない。

反対に、
「捨てればいいのに」
と思いながら見ても、
なかなか手放せない。

これは、実はどちらも
物との距離が近すぎるのかもしれません。

だから時には、


写真を撮る
文字にしてみる
誰かに見せてみる


そうやって少し時間を置いて、もう一度見てみるのもおすすめです。

そうやって

いつもよりもう少しだけ
自分とものとの間に距離をつくってみる
今までとは違う角度から
その物を見ることが少しずつ増えていきます。

片付けで大切なのは、
ただ「捨てること」ではありません。


自分で見て、自分で選べること。

そのために、
「客観的に見る」という方法を
ちょっと使ってみるのがおすすめです。


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お片付けコンサルタント つじた信江 4人兄妹の母。子育てに自信がない、夫婦関係最悪から、片付けて家族に応援されながら暮らすようになった方法をお届けしています。