家中を片付けて職場復帰を楽しみにできた理由
育休からの職場復帰が近づいている。
仕事に戻ること自体も不安だけど、
家の中は散らかり放題。
子育てと家事で精いっぱいなのに、
復帰したら、いったいどうなるんだろう。
今だって片付けられないのに、
仕事まで始まったら・・・。

そんなふうに、
これからの生活に自信をなくしてしまうことはありませんか?
先日、そんなお話しを伺いながら
以前、一緒に家中を片付けた方のことを思い出しました。
その方と家中の片付けを始めたのは
彼女が仕事へ復帰をする少し前。
始めは、子育てを楽しみながらでも
自分一人で片付けもきっとできるだろうと思っていたのだそうです。
でも、
実際に育休が始まってみると、
家事や子育てをしながら、
今のうちに行きたいところ、
会いたい人、やりたいこともたくさんあって。
気づけば、
片付けどころか
子どものための物ばかりが増えていったそうです。
仕事に復帰したら忙しくなるのだから
「今のうちに・・・」
そうやって
今使わなくても
便利そうな物、必要そうな物まで増えていく、、、。
どうしたらいいのか途方に暮れていました。

ご主人は子育てや家事に積極的。
それでも、
漠然とした不安はある。
仕事も好き。
だから復帰したら、
きっともっと自分がちゃんとしなければならない。
家も仕事も大事
だからこその不安を感じていらっしゃいました。
そんな中、
片付けのご相談をいただき
3時間の片付け体験をお試しいただいた後
家中の片付けをご依頼いただきました。
そこから毎回6時間。
家中にある一つ一つの物を手に取り
一緒に片付けていきました。

子育てをしながらの片付けですから、
大変なこともあったと思います。
隣でお子さんが泣き出すこともありました。
忙しい毎日に
”片付ける時間が加わる”のですから、
体力的にも精神的にも負担があったはずです。
それでも片付けた日の帰り際にはいつも
「今日もめちゃめちゃ楽しかったです!」
と言ってくれていました。
時には
次に一緒に片付ける日までに、
ご自身でもどんどん片付けを進めていかれ
「信江さんを驚かせたくて」
と、大型の家具を手放していたこともありました。
私は「疲れていないわけではないだろうな」と思い、
「無理せず、私がいるときに進めてもいいんですよ」
とお伝えしたこともありました。
すると
「疲れていないわけではないけれど、
片付いていくのが楽しみなんです!」
そう言って、片付けを進めていかれたのです。
そして3か月後。
家中のすべての物に目を通し、
それぞれの物に定位置のある家になりました。

物を片付ける時、毎回していたのは
自分にとって必要な物、
大切な物を一つ一つ選んでいくこと。
その時間は、物だけではなく
自分自身と向き合う時間にもなっていたのかもしれません。
家中を片付け終える頃には
職場復帰への不安が、
「子育てを経た私だからできることがあると思うんです」
と言って少しづつ楽しみへと変わっていると話してくださいました。
私は、この変化がとても印象に残っています。
家中を片付けたから
仕事の能力が上がったわけでも
復帰後の忙しさへの不安が全くなくなった
というわけでもなかったと思うのです。
でも、
不安で仕方がなかったところから
自分で考え、選び、行動して、
3ヶ月後には”家中を片付けきった”という経験をした。
そして
「私にもできた」だから
「きっと大丈夫、きっとできる」
そういう実感と
これからのご自身への信頼につながったのかもしれません。

片付けられないと、
つい「自分はダメだ」と思ってしまうことがあります。
でも、
そういう時こそ
「本当にそうなのかな?」
と問いを立ててみてほしいのです。
例え今片付いていないとしても
毎日の子育てや家事をこなしながら、
今の暮らしを何とか回している。
それって
素晴らしいことだと思うのです。
それなのに、
家が片付いていないという結果だけを見て、
自分を責めてしまうのだとしたら・・・
本来、かける言葉は
ダメ出しではなく
「ありがとう」ではないかしら?
だから私はそういう方にこそ
一度、片付けに取り組んでみてほしいと思っています。
片付けは私も一緒に進めますが
何を残すか、
何を手放すかを「決める」のは、
ご本人です。
だからと言って
できないことを責めたり、
私の考える正解を押しつけたりすることはありません。
一緒に考えながら、
ご自身で選び、片付けを進めていきます。
目指しているのは、
「家をキレイにすること」だけではなくて
自分で考えて、自分で選んで、
自分の力で暮らしをつくっていけること。
もし今、
家の中が片付かないことで、
これからの自分に自信が持てなくなっているなら、
今の家の状態だけをみてこれからを判断しないでほしいのです。
自分で選んで行動していく経験は
積み重ねることはできます。
あなたにも、あなたの力があります。
