先日、
スーパーのハム売り場で
「うわっ。なに不味そうな色！」
「こんなの誰が買うんだろうねえ」
と話している
20代くらいの娘さんと
お母さんの親子がいました。
その不味そうな（笑）ハムを買いたかった私は
ハムを手に取り、買い物かごへ入れました。
すると
気を遣ってくれて
「きっきっと、こういうの買う人って健康志向で
体にもきっといいのよねっ！」
という感じのことを言ってくれていました（笑）
親子さんには、もちろん
悪気など感じなかったですし
手を伸ばしてしまった私のタイミングが悪かった・・
という感じでしたが（笑）
こういう
価値観の違いは
悪気なく・・でも
『身近な家族に対して蓄積することあるなあ・・』
と思い出したことがありました。
夫婦関係と片付け
片付けをする方の中には
ご主人やパートナーに対して
見方が変わる方もいます。
例えば
お子さんの物は
興味を持って
「良くしていこう・・」
という感じでも、
ご主人の物を整理しよう・・
となると
急にトーンダウンする・・
という場合や
夫婦仲が悪い・・
というわけではないけれど
この先もこの人と過ごす・・
ことを想像すると嫌な気持ちになる
という方もいます。
以前、
大事な物を
ご主人に捨てられた経験があった方が
「本当は嫌だった」
ということを思い出し、
夫婦関係が変わった方がいらっしゃいました。
（ここからはAさんとします）
出産ギリギリまで仕事をしていたAさん。
進まなかった片付けをAさんが入院中
ご主人がしてくれたそうです。
その時ご主人は、
古い物や、使っていなさそうな物を
いくつか処分していたそう。
その中に
Aさんが使いたかった
「フードプロセッサー」があったそうです。
友人の勧めで
思い切って購入した物。
でも、仕事が忙しく、
しばらく使わず仕舞っていたけれど
そのフードプロセッサーを
「離乳食に使うのを楽しみにしていた」そうです。
ですが、
ご主人はそれを
処分してしまった。
退院してすぐは
フードプロセッサーがないことに
気づかなかったそうでしたが
お子さんの離乳食のことを考え始めた時に
無いことに気づいたそうです。
「捨てたんだ・・」
とすぐにわかって
ショックだったそうですが
Aさんは、ご主人に
すぐに聞けなかったのだそうです。
というのは
入院中に片付けてくれたり
育児や家事に協力しようとしている
ご主人との関係を険悪にしたくなかったから。
なので
気持ちを落ち着かせてから
ご主人に理由を聞いてみたそうです。
すると
「え？言ってなかったけ？」
とあっさり言われた後
・仕舞い込んであって使っている様子がないこと
・大きいし使用感もあること
・子供にも新しい物の方がいいだろうし
・だから新しいのを買おうと思った
そう「言われてしまって何も言えなかった」
と言っていました。
優しいAさんは
ご主人に詰め寄ることなく
ぐっと自分の気持ちをおさえたそうです。
それから数年を経て
Aさんと一緒にキッチンを片付けながら
このお話を伺いました。
Aさんは
「あの時おさえず、すぐに言えばよかった」
と話し、笑顔で
「捨ててなくても多分フードプロセッサー使ってないわー」
と話していました。
片付けながら
「好き」や「大事」
そして
おさえてきた
「嫌」や「不快」も
思い出していったAさん。
その後少しずつ
ご主人との会話は
増えていかれているようでした^^
言えなかった理由
Aさんのお話を伺った時
改めてAさんの魅力を感じ、
同時に
これから開いていく魅力を感じました。
（私の場合きっと
「なんで聞かずに捨てるんだよー！！ばかー！！」
とか言いそうですので・・^^;）
自分の気持ちを
言えなかった・・
と話していたAさんでしたが
仕事も家事も子育ても
大切にしたい・・
そう言う思いで
その時の最善で最適を選んだのだと思うのです。
そして
お子さんたちも育ち
できることが増え、
今度は
家と夫婦関係を
より心地よくしていくタイミングが
片付けだったのかもしれません。
お子さんも
ご主人も「大切」に想う
Aさんのやさしさに
片付けで関わらせていただけたこと
がありがたかったです。
価値観は
一人一人で違う。
そう
知っていても
悪気なく・・
良かれと思って・・
言ったり
やったりしてしまうことってありますよね。
それが原因で
揉めたり
拗らせてしまうこともあります。
でも
それをしないようにするのも
実は難しいと思うのです。
だって
全く誰も傷つけない・・
とか
100％正しくてできる・・
なんてないと思うから。
それよりも、
Aさんのように
気づいた時に
気づいた人から
見直したり
選び直したり
やり直したらいいよね。
Aさんに限らず
関わる方々から
心地よく幸せに暮らす大切さを
教えていただいています。
片付けマインドは
インストールすると
溜めない
抱え込まない
大事を選ぶ
が身につきます^^
そんな感覚を身につけるお手伝いをしたいと思っています。
