空間の「片付け」をする時、捨てる物がなくても、分けるとスッキリ片付いたように感じることがあります。そしてそれは、「物」だけでなく、夫婦関係や親子関係に及ぶこともあります。
お客様と片付けていたある日、素敵な生花がキッチンのカウンターに飾られていました。
片付けを進める中で「お花を飾るようになる」お客様は多いです^^
ですが、こちらのお客さまの部屋に飾られていたお花は、買ったのではなくいただいた花ということでした。
ですが、お花がとても素敵で思わず
「お花、綺麗ですね!花を飾る暮らしいいですね〜」とお伝えしました。
すると、ご主人は「僕は花、嫌いなんです。」と言いました。
一緒に片付けを進めていたご夫婦。私はご主人に
「お花が嫌いなんですね。」と言うとご主人は
「花は枯れた後が嫌。」
「妻は好きで買ってくるけれど、できれば飾らなくていい。」
と理由を話してくれました。
飾りたい奥さんと飾りたくないご主人の会話、あなたがもし同じ状況だとしたら、どう感じどんなことをしますか?
そのままの会話だけをみると
好きなものが夫婦で違うから仕方がないよね・・となるかもしれません。
ですが、お花を飾りたい奥さまは、
お花を飾るというのを諦めることになるかもしれないし
それでも飾る場合、今度はご主人が我慢をすることになってしまいます。
でも、同じ家で暮らすのだから、
どちらかが少しの我慢をするのは仕方がないこと。
そう考える人もいるかもしれません。ですが、片付けを共に進めてきたご夫婦は今回は違う選択をされました。
共に働いているご夫婦は、家事も育児も、お互いを気遣い協力しながら頑張っているとても素敵なご夫婦。
その日、お花が飾られていたその場所を一緒に片付けていきました。
一つ一つのものに向かい片付けた空間は飾られていたお花が、ますます映えるほどスッキリ!しました。
そして再び「お花」の話しになりました。
これまでは、お花を買って枯れてくると、奥様の方は、あまり「気にならない」タイプだそうで、枯れてきてもそのままにしておくことがあったのだそうです。
一方、ご主人は枯れたままだと、花瓶などの始末も大変になるのが嫌。だから気になってしまうので花を買う度これまで奥様に、
「片付けてほしい」
と頼んできたそうです。
だけど、そのままで片付けることはなく、結局はご主人が花の後始末をしてきた・・のだそうです。
ご主人は、自分が買ってきたものでないお花の後の始末をするのは嫌なので、飾りたくない。ということを話してくれました。
ご主人の話を聞いて、私も奥様と同じように、あまり気にならなかったりするので、そのままにしがちなところがあります。そして、だから時間の経過と共に花殻の後始末が大変になる経験もしています。
だから、奥様の気持ちも、ご主人の気持ちもわかるので、
「お花の後始末をするの、大変ですよね。」
と話すと、ご主人は「それが嫌なんです。」と言いました。すると、少し離れた場所で話を聞いていた奥様から
「このお花の後片付けは、私がする」
と明るい言葉が^^
「例えば、これからお花の後始末を、買ってきた場合は奥様ご自身がするとしても、お花飾るの、嫌ですか?」
と質問をすると、ご主人は
「本来、花は嫌いじゃないんです。動植物は好きなんです。だけど、片づけができないならば飾りたくないそう思ったんです。」
と話してくれました。
実はご主人は、花が嫌いではなく、動植物は好きで、本当はお花も好きだったんです。お話をする中でお話しを聞くことができて奥様も、そして私も温かい気持ちになりました。
この日の片付け後、駅まで送迎してくれた奥様は
「主人が本当はお花は、好きということがわかって良かった♪」と話してくれました。
日常の中でも、こういうことありませんか?
例えば言っても変わらないことが続くと本当はしたかったことを諦めてしまったり全部ダメと言われていると思ってしたいことが伝えにくくなったりお互いで思い違いをしていること。ありませんか。
このくらいは我慢しよう。ちょっとくらいは平気。我慢できる
そう思うこともあるかもしれません。
でもね。
どんなに小さくても、うやむやにするのは見える物も見えないことも同じなんです。
部屋の中に少しずつモノが溜まってモヤモヤしたりわからなくなったりいくように見えないことも溜まっていきます。
その都度伝えることをやめて
- ・自分が我慢すれば・
- ・良かれと思って・・・
とやめたり諦めたりしていること。そう言うことがもしあれば、片付けのように分けて見ませんか?
モノの片付けと同じように分けて、どうしてなのかを分析してみる。言葉にしてみる。
するとその中の何が嫌なのか?
どうだったら自分は心地よく過ごせるか?
思いや伝えたいことが見えてくることがあるかもしれません。
現実のモノの片付けは見えないものの片付けにも繋がる
だから物を片付けるから始める。
ぜひお試しください!