片付く暮らし

優先順位が変わると、やってくる暮らし

のぶさん

子供の頃、家には「お客様用の食器」や「タオル」それから、お客様用の布団がありました。それからお客様用ではないけれど、洋服にも「お出かけ用」がありました。あなたの家にはありますか?

お客様用という考え方はもう古い?

子供の頃、実家には、お客様用の食器やタオル、お客様用の布団がありました。また、お客様用ではりませんが、洋服にも「お出かけ用」がありました。

最近は「お客様用」という考え方自体、減っているかもしれませんね。

ですが「お客様用」という考え方に限らず、片付けの中でも、子供の頃の親の習慣に影響を受けていると感じるケースは多いです。

例えば私も、実家を出て暮らし始めた頃、客用のお布団を2組ありました。

また他にも、引き出物などの食器タオルを「来客用に・・」と箱のまま置いておいたりしていました。

狭くて限られた空間と収納なのに・・・

もちろん、友人や両親が泊まる際、布団があるのは便利でした。でも、部屋は狭く、限られた収納に2組の布団がぎゅうぎゅう。友人が来ても、わざわざ箱に入ったタオルや食器を出して使おうとは思えず、そういう物で少ない収納はいっぱいになっていました。

でも、自分達が使う物は収納に収まり切らず、床に出ている状態^^;

限られた収納を、自分達家族のためではなく、使わない物や、年に数回使うかどうか?の物のために使っていました。

そんな我が家も、家が変わっていく中で物の持ち方も変わっていきました。

家族も増え、当時より家も広くなりましたが、箱にしまわれたタオルや食器はもうありませんし、お布団は敷き布団が一つだけ。

これまで、子供たちの友達が泊まりに来ていたこともありましたが、寝袋やお布団を持参してもらって(笑)困ることはありませんでした。(今は一人暮らしをしている長男が帰ってきた時にお布団使ってます)

誰のための空間?

お客さまとの片付けでも、こういった「来客用」の布団や食器で空間がいっぱいになっているケースがあります。

  • ・お子さんのお友達が来た時用に・・とか
  • ・ご両親や親戚の人がきた時のために・・

と準備していて、

押入れが来客布団でいっぱいになっている・・

ということはよくあります。

ご自身たちが使っているお布団より品質のいいお布団だったり、そういうお布団でも、使う頻度が年に一回だけだったり・・ということもあります。

ですが、だから「来客用を持つ暮らしが良くない・・」といっているわけではありません。

ただ、以前の我が家のように、来客用があることによって

  • ・一番使いやすい収納が使えなくなったり、
  • ・今使う物が収まらず、表に出ている状況の場合、

一番使いやすい収納が使えず、物が収まらない

という状態になってしまいます。

それだと、本来目指したい望む暮らしと違うスタイルになっているかもしれません。

家は、「今」その場所に住んでいる人のための場所。

日々暮らす人、家族にとって心地いい場所であることが大切です。

だからもし、

  • ・家族より誰か
  • ・今より、いつかのための暮らしになっているとしたら

その物と収納を見直すことをおすすめします。

本当に優先したいこと

関わるお客様たちは優しい方が多く、家族だけでなく、周りに心を配る人ばかり。

だから「来客用」というのも、来てくれた人に気持ちよく過ごしてもらいたいという「おもてなし」の心配りでもあると思います。

ですが、

  • ・その場所を自分や家族が使うとしたら、どんな空間になるでしょうか?
  • ・開けるたび、「お手入れしなきゃ・・」と感じていた心の負担が「無い・・」としたら、その時間にどんなことをするでしょうか?
  • ・今の暮らしを一番優先するとしたら、どんな気持ちで過ごされるでしょうか?

お客様への「おもてなし」を、自分や家族の今の暮らしにしていく。

そんな意識を取り入れてみるのもおすすめです!

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お片付けコンサルタント つじた信江 4人兄妹の母。子育てに自信がない、夫婦関係最悪から、片付けて家族に応援されながら暮らすようになった方法をお届けしています。