家の中が雑然としてゆとりがなかったりすると
・家よりも外の方が居心地がいい
・家で仕事をするよりどこかカフェで仕事する方がいい
と感じますよね。
例えば、私は家より外のカフェの方が居心地がいいと感じていたことがあります。

昔から私はインテリアが好きで、雑誌に掲載されるような素敵な家、おしゃれな暮らしに憧れていました。
雑誌のような家にしたくて好きなカフェやショップを真似る。同じようになると嬉しかったし「ステキだね」とか「居心地いいね〜」と言ってくれる人もいました。
でも私。自分の家で過ごす時間より外に出かけることの方が好きだったんですよね。
外が好きだった理由は、子育て中よくある「育児や家事から距離を置きたくて外出したい」と言う気持ちもありました。
ですが私の場合、子供たちが幼稚園や学校へ行くようになってからもそうで、一人になって落ち着くって家では無理!と思っていたんですよね。
だからとにかく時間ができたら外へ行きたい!と思っていました。
素敵な暮らしに憧れて頑張って真似していたのに・・不思議ですよね?
家より外がいい本当の理由

実は家より外で過ごす方が好きだった頃の私は、今とは違うことを大切にしていました。
例えば、
使いやすさより、流行っているかで選んだり、
使いにくくても見た目がいい方を選んだり、
好きより得かどうか損していないかどうかを基準に物を見て選んだり。
ですがそういう基準で選んだ物は
おしゃれでも使いこなせなかったり、
見た目が良くても使いこなせず飾り物になったり、
得だけど大きすぎて空間を圧迫したりしていきました。
見た目を整えても引き出しを開ければ物がパンパン。
気にはなるけど、使ってないものを捨てるなんて勿体無いことしたくない。
つまり
おしゃれで心地がいい暮らしはしたいけど、見たくないし見ても捨てたくない。
という思いから自分の家で自分の物だけどなんかしっくりしない暮らしになっていました。

そんな考え方を見直すきっかけになったのが「片付け」でした。
ただ、要る、要らないで進めるのではなく、したい暮らしから考える片付けは、これまでなかった視点を増やしてくれました。
それが『自分はどうしたいか』という視点です。
その視点を取り入れると、これまで家の中に存在しなかった『私』という存在が見えていき家の中も片付いていきました。
家を好きになるために加えたこと
これまで『自分』という視点以上に『世間や周りの誰か』を大切にしていた
ということに気づくと
流行りも見た目のおしゃれさも気にはなるけど、使いやすさとか着心地も大事にするとか、
このゆとりを大事にしたいから得ではなくても一つずつ買うとか
こう見られたい、こう思われたい、というより、こうありたい方を意識するとか
そういう自分の奥で感じる心地よさを選べるようになっていきました。
そして気づくと、
たとえ部屋が散らかっていても、
いつも誰かしら家族が居ても、
家が好きで居心地がいいと感じるようになりました。

もちろん今も出かけることも好きですし、外に行くことでさまざまな恩恵を受けていると感じています。
ですが私の場合は、以前は感じられなかった『自分の家の心地の良さ』を感じるようになったんですよね。これは片付いていてもいなくても・・です。帰るとリセットするようなそんな安心感があるんですよね。
実はこういう変化は、私だけではなく片付けに伺う方たちにもあります。
例えば
ご主人に強い言葉に悩んでいた方が片付けていく間にとても仲良しになったり
お子さんのことで悩んでいた方がお子さんを応援するようになったり
始めは片付かなくて「無理」と言っていた自宅教室をされるようになったり。
そういう様子を見聞きする度「家って本当に不思議だなあ」と感じます。
心地がいい家を目指すとは?
例えば、我が家も雑誌のようなおしゃれな家になったわけでもなく、いつも片付いたステキな家になったというわけでもない。
でも今は家が好きだし散らかっていても(笑)居心地がいいと感じています。
これって、住む人の心の状態で快にも不快にもなるということだと思うんですよね。
つまり、これまでの暮らしに
自分がどうしたいか?という視点を加えるだけでも今の家に対する思いは違ってくるかもしれない。
あれほど外へ行きたいと感じていた気持ちが変わった私のように・・・

あなたは自分の家好きですか?
誰かから見られる家を目指していませんか?
おしゃれかどうかよりあなたが使いやすいか
ステキに見えるかよりあなたが大切にしたいか
周りがどう思うかよりあなたが好きかどうか
そういうあなたが心地よく暮らす家を意識してみてくださいね。